鉱物・結晶学研究室

Beautiful crystal promises you a beautiful result!!


奥寺 浩樹 (准教授)

 地球は、一部の例外を除いてすべて結晶で成り立っています。結晶学とは、原子がどのように結合しているのかを解明する学問です。私たちの研究室では、主にⅩ線解析を用いて、鉱物(結晶)のさまざまな性質と現象を研究しています。とはいえ、ある鉱物の知見を得ようとする時のアプローチは物理的でも化学的でも(つまりどんな手を使っても)構いませんし、違う手法はむしろ積極的に使ってゆくべきです。

  • 金属酸化物の構造と物性の解明
  • 地球の中心のような特殊な条件でどういう物質があり得るのかは、特殊でない条件での物質の研究から始まる。どんな特殊機能材料の研究も、実際には天然に見つかる原子配列(結晶構造)を理解するところから始まる。普通とは違う物理的、化学的性質を見せる物質が見つかったときに、その原子分布、電子状態、格子振動を精査することによって、その結晶構造でどうしてそういった性質が現われるのかについて研究している。
  • 光触媒の新規成膜法に挑戦
  • 光触媒は、紫外線などの光が当たると光化学反応によって表面に強力な酸化力が生まれ、そこに接してきた有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料。主に二酸化チタンが使われている。現在、一般には、粉末の二酸化チタンを色々なものに塗り付けて使おうとしているが、塗り付けでは耐久性が低くてすぐ剥がれてしまう。そういった問題の起きない成膜方法を開発したので*、どれくらいの環境浄化能力が見込めるか色々試している。
    *特4117371
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