環境生物反応研究室
黄砂が運ぶ微生物から銅を吸収するコケまで多角的に
小林 史尚(准教授)
本研究室では、環境におけるバイオプロセス、生物を用いた環境浄化システムや効率的な物質生産システムを研究しています。主たる研究は3本です。
- 黄砂バイオエアロゾルの究明
- 黄砂に付着している微生物などの生物粒子=バイオエアロゾルは、人体への健康被害、海の富裕化、農作物被害など多方面に影響していると考えられる。係留気球や航空機を用いて自由対流圏の黄砂バイオエアロゾルをサンプリングしている。
- ホンモンジゴケによる排水処理の研究
- ホンモンジゴケは銅イオンを体内に高濃度で蓄積できる。その能力を利用してリデュース型の重金属を含む排水を浄化するシステムを研究している。コケの排水処理速度を上げる研究と同時に、コケが吸収した銅を回収するなど廃棄物を抑制した水処理法開発にも取り組んでいる。
- 木質系バイオマスの資源化
- 水蒸気爆砕装置を使って木質系バイオマスを分解し、バイオエタノール、バイオガスや機能性食品を効率的に作る研究をしている。