遺伝学・進化原生生物学研究室

ゾウリムシの高度な進化戦略!


東(遠藤)浩(准教授)

 原生生物は進化の長い歴史を持ち、これを反映して多様性に富む生物群を形成しています。動物や植物は多くの長い枝からなる原生生物の中の一部にすぎません。そのような原生生物の特徴は、われわれの想像を超えたさまざまな進化戦略を、またその基になる分子のメカニズムを発展させてきた結果によるものです。私たちの興味は、原生生物の進化適応戦略を解明することにあります。

  • 研究材料は、身近なゾウリムシ
  • 本研究室は、単純構造の祖先的ベン毛虫から大型細胞構造の繊毛虫類(ゾウリムシ、ラッパムシ、ツリガネムシなど)がどのように進化したのかというシナリオを明らかにするため、ゾウリムシを研究対象にしている。ゾウリムシは単細胞生物でありながら、大核と小核という2種類の分化した核を持ち、それらは私たち多細胞生物の体細胞と生殖細胞に相当する機能を担っている。私たちは、ゾウリムシによって原生動物が多細胞動物に勝るとも劣らぬ複雑で、巧妙な仕掛けを発明してきた、その戦略を解明していく。
  • 詳しくはこちら(http://bio.s.kanazawa-u.ac.jp/~endoh/e.html )をご覧下さ い。
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