ゲノム時間生物学研究室

生物の生命を管理する精巧な時計!


程 肇(教授)


瓜生 耕一郎(助教)

 地球上のほぼすべての生物には、睡眠、覚醒、ホルモン分泌など生理機能に約24時間のリズムがあります。これは体内時計によるもので、哺乳類の場合、脳の視交叉上核に体内時計の中枢があります。

  • 時計遺伝子がコントロールする
  • 視交叉上核は神経細胞の集まりであり、ここに複数の時計遺伝子がある。それらは約24時間周期で機能する複雑な遺伝子システムを形成しており、その解明に取り組んでいる。時計遺伝子は睡眠や代謝だけでなく、骨の形成や細胞分裂にも関与しており、その研究はさまざまな疾患の原因究明にもつながる。
  • 個体の生体リズムを作る巨大な時計機構
  • 哺乳類の場合、視交叉上核の時計細胞を中枢に、各器官の末梢細胞にも時計がある。中枢の時計細胞のリズムが末梢の時計細胞へ送られ、末梢の時計細胞同士が同調して器官のリズム、そして個体のリズムを整える大きな時計システムである。その仕組みについても取り組んでいく。
ページのトップへ