発生生物学研究室
昆虫領域は広大なフロンティア
岩見 雅史(教授)
木矢 剛智(准教授)
昆虫の変態を司る脳内ではどのように遺伝子が働いているのか、また、昆虫の本能行動は脳内でどのように制御されているのか、主なテーマはこの2つです。
- キーワードはホルモンと遺伝子
- カイコの脱皮→蛹→成虫という変態には、前胸腺刺激ホルモン、エクジソン、幼若ホルモンが働く。しかし、蛹の過程ではどのようにホルモンが作用し、代謝が行われているのかなど変態現象にはいまだ謎が多い。また、近年発見されたボンビキシンは、変態を促すなどの多様な生理作用を持つホルモンである。ホルモンは、遺伝子のスイッチが入ることで合成されるが、その仕組みを解明したいと考えている。
- 本能行動のメカニズムを探求
- 動物は多くの本能行動を有し、それらが種の生存を支えている。本能行動がどのような神経回路や遺伝子に制御されているのか、それらの行動がどのように発達するのかを明らかにすることをめざしている。実験には、雄カイコ蛾のフェロモン行動を取り上げている。
- 詳しくはこちら(http://kiya.w3.kanazawa-u.ac.jp/)をご覧下さ い。